この記事は Salesforce の Spring '25 のスケジュールの確認用の記事です。
Salesforce には、(開発者・保守ベンダーにとって頭を抱える要素の一つである) メジャーバージョンアップが年に 3回あります。
それぞれ Spring, Summer, Winter で、現在(2025/5月中旬)は Summer '25 バージョンアップに向けてリグレッションテストを実施している段階となっています。
Summer '25 のスケジュール
Summer '25 バージョンアップは、2025年6月15日(日)です。
(今回は記事更新が遅くなり、プレビュー時期は過ぎています。。)
本番バージョンアップの日程は Trust から確認できます。 自身のインスタンスを 「組織情報」 から確認し、 Trust のメンテナンスページで確認しましょう。

Salesforce バージョンアップの事前のテストについて
多くの Salesforce ユーザは、多かれ少なかれ、自社用のアプリケーションや機能開発、サイト構築を行なっていると思います。
そのため、バージョンアップが既存機能に影響を与えないかどうかを事前にしっかりとチェックを行う必要があります。
これを怠って、バージョンアップの翌日に予期せぬ変更で業務が止まってしまうと、目も当てられません。
Salesforce のバージョンアップのテストは、以下のように行うのが一般的でしょう。
- Sandbox プレビュー適用時期より前に、Developer Sandbox をリフレッシュする(A)
- Sandbox プレビュー適用時期より後に、Developer Sandbox をリフレッシュする(B)
こうすることにより、バージョンアップの適用された環境(A) と、バージョンアップの適用されていない現行環境(B) の2つを用意することができます。
Sandbox の数に余裕があるのであれば、 (A) は複数用意しておくのが安全です。 適用後にいくらリフレッシュしても、(B)の現行環境しか手に入らないですからね。
そして、(A) の環境で現行機能のリグレッションテストを行います。
不具合が検出されたら、(B) での再現性を確認し、再現しない場合はバージョンアップに起因する不具合と考えます。
放置していると、バージョンアップの日に本番でも発生してしまうので、すぐに Salesforce サポートにケースを起票し、対応してもらいましょう。
経験上、ケースの起票から解決までは二週間以上かかります。 (残念ながら、解決しないことすらあります)
余裕を持ってテストを行い、早めに対応しましょう。
おわりに
Salesforce の運用はバージョンアップとの戦いと言っても過言ではありません。
4ヶ月に1度のサイクルは意外と早いものです。
新しい機能が使えるといえば聞こえはいいですが、私の今までの経験からも、バージョンアップで踏む不具合の対応の方が圧倒的に多く、苦しいです。
頑張りましょう。
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