本記事は Salesforce の設定の一つである「カスタムメタデータ型」の使用量の上限値に関する備忘録です。
Salesforce では、メタデータをカスタムオブジェクトのような形式で、項目を定義してレコードとして管理する機能があります。
【Salesforce】 カスタムメタデータ型と利用場面について
アプリケーションの設定やビジネスロジックに関する情報を保存するために用いる、カスタムメタデータ型の利用場面とカスタム設定との使い分けについて解説します。
カスタムオブジェクトは 1レコードあたり 2KB のストレージ容量を消費するのは一般的な話ですよね。
では、カスタムメタデータの場合はどうでしょう。
カスタムメタデータの使用量上限
早速結論から書くと、カスタムメタデータの使用量は「文字数」です。
文字数???
ってなりますよね。
使用量の計算
- 使用量は文字数で計算されます。1,000 万文字まで格納できます。
- [表示ラベル]、[名前]、[名前空間] などの標準項目は使用量の計算に含まれますが、[説明] および [修飾された API 参照名] は計算に含まれません。
- ロングテキストエリア項目 (指定されたデータ型のロングテキストエリア項目ごとに最大 255 文字) は使用量の計算に含まれます。
- メタデータリレーション項目は、対象が別のカスタムメタデータ型の場合は使用量の計算で 15 文字として計数され、対象が [エンティティ定義] または [項目定義] の場合は 10 文字として計数されます。
- 選択リストとチェックボックスは、10 文字として計数されます。
出典:Salesforce公式ヘルプ カスタムメタデータの割り当ておよび使用量の計算
Custom Metadata Allocations and Usage Calculations
Understand requirements for custom metadata types and records and how your custom metadata type usag...
カスタムメタデータの使用量の確認
公式ヘルプに諸々書かれていますが、はっきり言ってこれを読んでも、実際に組織に定義したカスタムメタデータがどの程度の使用量かを計算するのは容易ではありません。
でもご安心を。
[設定] > [環境] > [システム概要] から、組織のカスタムメタデータの使用量を確認できます。
おまけ
カスタムメタデータはカスタムオブジェクトのレコードと異なり、「設定」扱いなので、本番組織から Developer Sandbox を作成/リフレッシュした場合でも、本番と同じレコードが作成されます。
逆に、リリースモジュールにもメタデータとして含めることができます。
カスタムオブジェクトのレコードは、Partial Sandbox もしくは Full Sandbox のリフレッシュでしか本番のレコードが反映されないので、この違いは覚えておきましょう。
おわりに
Salesforce の設定は複雑怪奇なので、こまめにヘルプページ(わかりやすいとは言っていない)を確認しましょう。
本記事がお役に立ちますように。
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