TypeScriptでは、多様なデータ型を使用して変数の型を定義できます。 本記事では、主要な型とそれぞれの詳細な説明、そしてサンプルコードを紹介します。
1. boolean
真または偽の値を持つ、最も基本的なデータ型です。
let isDone: boolean = false;
2. number
浮動小数点値で、JavaScript と同じようにすべての数値は浮動小数点数です。
let decimal: number = 6;
let hex: number = 0xf00d;
let binary: number = 0b1010;
let octal: number = 0o744;
3. string
テキストデータを表すために使われます。ダブルクオート(")やシングルクオート(')で囲むことで文字列データを表現できます。
let color: string = "blue";
color = 'red';
4. array
同一の型の要素を持つリストです。要素の型を指定後に []
を使用するか、ジェネリック配列型 Array<要素の型>
を使用して表現します。
let list: number[] = [1, 2, 3];
let list: Array<number> = [1, 2, 3]; // ジェネリック配列型
5. tuple
固定数の要素の型が既知で、それぞれ異なる型の場合に使用します。
let x: [string, number];
x = ["hello", 10]; // OK
x = [10, "hello"]; // Error
6. enum
列挙型は、関連する定数値の集合に友好的な名前をつける方法です。
enum Color {Red, Green, Blue}
let c: Color = Color.Green;
7. any
任意の型の値を許容します。コンパイル時に型チェックを避けたい場合に便利です。
let notSure: any = 4;
notSure = "maybe a string instead";
notSure = false; // これもOK
8. void
void
は、値が存在しないことを意味します。主に関数が何も返さない場合に使用されます。
function warnUser(): void {
console.log("This is my warning message");
}
9. null と undefined
TypeScriptでは、null
と undefined
はそれぞれ自分自身の型名である。void
と似ていますが、それぞれの型の値を持つことができます。
let u: undefined = undefined;
let n: null = null;
10. never
決して発生しない値の型を表します。例えば、常に例外を投げる関数の戻り値の型として使用されます。
function error(message: string): never {
throw new Error(message);
}
11. object
number
、string
、boolean
、symbol
、null
、または undefined
以外の型を表します。
declare function create(o: object | null): void;
create({ prop: 0 }); // OK
create(null); // OK
参考
オライリー信者なので。
おわりに
今の時代、JavaScript 開発は、原則と言って良いほど TypeScript を前提とした開発になっていると思います。
いざという時に困らないよう、基本をしっかり確認しておきましょう。
コメント